2024年10月26日、神戸新開地の喜楽館で、お笑い福祉士全国の会代表の安岡寺家康楽さんの
代表勇退記念落語会がおこなわれ、長年、全国の会をまとめてきた康楽さんの落語会を楽しもうと、近畿や四国からおよそ60人が参加するイベントになりました。
去年12月の笑福亭學光独演会でもあったように、今回の落語会にも【AIによる音声認識】を取り入れました。これは、舞台上のモニターテレビに演者が発した言葉を表示して、耳の不自由な方にも落語などを楽しんでいただこうという企画です。今回もチームW(うえすと)・研修センターにお願いしました。
では、開演前に、この【AIによる音声認識】について少し説明します。
音声認識の仕組みは、演者が発する言葉を、AI(人工知能)を経由して、モニターテレビに表示させるというものです。
長所は、素早く時間を置かずに表示できること。
短所は、誤った変換をしたり、聞き取りにくかった音声は変換できないことがあることです。
それでも、単語登録などの事前準備はするものの、基本的にはそのまま表示します。また、AIを補うために、文章以外にイラストなどを組み込んで、よりわかりやすくする工夫もします。
このように、いろんな演出も期待できるシステムが【AIによる音声認識】です。
ちょっと舞台裏をのぞいてみましょう。
まさに、下手の舞台の裏で、パソコン3台を駆使して、その作業はおこなわれていました。
観客が見るモニターテレビは、今回は、この位置に置かれ、文字が表示されます。
誤った変換(この場合、×平気でわかる ◯平気で渡る)もありますが、耳の不自由な方にも楽しんでいただけるよう、【AIによる音声認識】はさらに進化していきます。
音響スタッフさんとの打ち合わせ中の師匠 最終ミーティング
おたふく社中(浅井さん(左)・篠山さん) ジョッキさん(左)・洋々さん
会場入りした康楽さん 舞台のような受付
飛び入りの1人は、まさかの康楽さんでした。後半の出番とのギャップが大きすぎます。
思い出話が懐かしそうでした。
懇親会は、場所を「NPO新開地まちづくりスクエア2階ホール」に移して、およそ2時間の夢のような宴です。
阿波踊りで盛り上がり.....
大阪締めのあと、康楽さんへの花束贈呈などで、懇親会は終了しました。
お笑い福祉士として20年
笑いを求め 笑いを学び 笑いを生かす
お笑い福祉士の門をたたいたのは丁度定年を間近に、視力障害を抱えながら、これからの人生を生きがいあるものとして、どう過ごそうかと大いに悩んでいた頃であった。
何か役立つ生き方を、の思いも強く 妻の勧めもあり「落語を学んでボランティア」を決意。
お笑い福祉士養成講座は、笑福亭學光師匠の豊かな人間性に触れながら、いままでサラリーマン時代にあまり付き合ったことのない方々との出会いと交流、施設などへのボランティア訪問を重ねるなかで 人のためは自分のため の意味を実感する日々が続いた。
笑いは瞬時に気持ちを変える双方向の芸、プロの方々とは又ちょっと違う素人ならではの味もある。上手ではなく 寄り添う が大切だと勉強した。
高齢化が進む社会のなかで、一方で福祉の後退も取り沙汰されており 笑い は重みを増してきておると思います。
お笑い福祉士の存在意義も新たに増しつつあると思います。
今回、年齢のこともあり代表を下ろさせて頂くことになりますが、元気の続く限り一人
のお笑い福祉士として頑張りたいとの思いです。
康楽さん!お疲れ様でした。
康楽さんと出会って20年!康楽さんがいなかったらお笑い福祉士全国の会は存在しませんでした!徳島からスタートしたボランティア活動が、香川、大阪、兵庫、奈良、和歌山と広がり、今、全国に600人以上のお笑い福祉士がいます!
最近では千葉から大阪教室に来られている猛者もいます!92歳の母親をずっと介護してきてその経験を生かし、面白おかしく喋りたいと来られた73歳の女性!ご主人を亡くされ残りの人生何か社会のお役に立てればと87歳から参加され、もうすぐ90歳の女性!
まだまだこの教室には「生き方」を教えてくれる人たちが集まってきます!
康楽さんも代表は勇退されますが、私たちにこれからも生き方を教えて下さいね❢
おつかれさまでした!
お笑い福祉士の本
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めざせ!お笑い福祉士
笑福亭學光著
お笑い福祉士養成講座がおこなわれていない地域の方々にも、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
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